下田君に振り回される。【完】

▽2 /言葉で紡ぐ






今日から前期中間考査が始まる。




初日から数学という魔物が現れ、あたしはボッコボコにされてしまった。勉強会まで開いて勉強したのに勝つことはできなかった。




1問目から躓き、二度と立ち上がることはできなかった。部分点だけはほしくて、途中式までは書いた。だけど、たぶん。赤点決定だ。心の底から辛い。




でもしょうがない。あたしが勉強しなかった結果だ。誰にも文句を言うことはできない。







「宮田できた?」

「、あ」




数学のテストが終わり、廊下で次の試験の勉強をしていると牛丸君がやって来た。あの告白以来、あたしは少し気まずさを感じるのに本人の態度は特に変化していない。



すごい神経をしてる。




「その顔はできてないな。ま、赤点はねぇだろ。そんなに難しくなかったし」

「えっ(超絶難しかったんですけど…!)」

「宮田も少しは勉強してたし大丈夫だって。な?」

「え、あ、ううううん」




あたしの頭に手を乗せて優しく爽やかに微笑む牛丸君であるが。あたしのバカさを本当に理解していないみたいだ。






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