下田君に振り回される。【完】

▽3 /誘われる






「あーーちゃん」



昼休み。後藤君からご飯に誘われているため、あたしは3限終了後に購買で買ったパンを片手にあーちゃんの席へ向かった。




「ご飯ご飯」

「ねぇ、ホントに下田たちと食べるの?」

「え、そうだよ」

「下田はまだマシとしてさ、後藤は嫌なんだけど」

「なんで?そりゃ確かにちょっとうるさいときもあるけど、」

「それ分かっててよくオッケーしたね」




そう言いながらもあーちゃんは席から立つ。あたしもパンにすればよかった、と呟きあーちゃんはお弁当を持って教室から出る。今日のあーちゃんのお昼ご飯はお弁当らしい。







外はいつの間にか雨。後藤君はもう屋上にはいないだろう。あーちゃんと共に下田君のクラスを覗き込むと、すぐに下田君を見つけた。



「し、」



声をかけようと開いた口はすぐに閉じてしまった。




だって、その横には女の子。



下田君の隣の席なのか、その子は下田君と一緒にノートを覗き込み何か話している。ただそれだけの光景。どこにでもある光景。




「…、」




それにちょっとだけ違和感。




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