下田君に振り回される。【完】

▽3 /恋してる



梅雨の時期独特のジメッとした空気や、気分まで重くさせるような灰色の空も最近はあまり感じなくなってきてた。それはもうすぐ本格的な夏がやって来るということで。


夏が目の前まで来ているということで。




「夏休みどこ行くよ?ちなみに俺はいつでも空いてるぞ」

「俺はキャンプ行くで~」

「僕ちんは彼女と海~!」

「あー俺は親戚の別荘に」




まもなく高校生活2回目の夏休みを迎えるということだ。



いつもの昼休み。あーちゃんと購買で買ってきたパンを食べているあたしの耳に戎君を含む男の子たちの騒がしい声が入って来た。



会話を聞く限り戎君は特に予定はないようで、どちらかと言えば暇な部類に入るらしい。男の子たちの返事を聞いた戎君は「はあ?!んだよお前らリア充か!!」と腹を立てている。




「アホらし」




あーちゃんはそれを見て冷めた目でボソリと呟いた。






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