下田君に振り回される。【完】





―――――――――――……




校長先生やら生活指導の先生やらの長ったらしい挨拶をボーっとしながら聞いて、終業式が終わる。あたしはまたあーちゃんと教室に戻って、夏休み何するなんて話を大ちゃんが戻ってくるまでしていた。


来年は受験生だから遊べるのは今年の夏しかないねって、あーちゃんが真面目な顔と声色で言ったとき大ちゃんがちょうど教室に来た。それから夏休みに気を付けて過ごせだの、しっかりと課題をやれだの、いろいろ言われたけど。



最終的には。




「お前らが楽しく安全に過ごしてくれればばそれでいいんだ」




大ちゃんのくせにかっこいいことを言って夏休み前最後のHRが終わった。










「海藤さん、」



リュックに荷物を入れてあーちゃんの元へ行こうとしたら、あーちゃんの席に知らない男の子がいた。ここのクラスではない男の子。その人はあーちゃんのことを海藤さんと呼んでいて、あーちゃんはそれに「なに」と目で反応していた。


とても冷静な目である。






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