下田君に振り回される。【完】

▽4 /吐き出した



「お前らさっさと移動しろーグダグダすなー」

「俺まだ学校来たばっかで暑いんすよ」

「知るか知るか。1学期最後に遅刻してくる奴が悪いんだろ」

「大ちゃん冷たーい。マジ氷ーひどいー」

「…」



朝から大ちゃんがみんなに呼びかけをしている。が、中々教室から出ていかない遅刻をした戎君に大ちゃんは塩対応だ。戎君はメソメソと泣き真似をしているのに、大ちゃんは完全無視だ。

かわいそう。



そんなことを思いながらあーちゃんと教室を出て、終業式が行われる体育館へ向かう。あーちゃんと喋りながら廊下を歩いていると「おはよ」とポン、と肩を叩かれた。




「お、牛丸君」

「あ、牛丸」



あたしとあーちゃん、それぞれ別の反応を見せると牛丸君は「おー」と手を軽く挙げる。




「あんたの相方はまだ教室にいるよ」

「相方…?あー戎か」

「迎えに行きなよ」

「なんでだよ、俺宮田に用あって来たのに」



あーちゃんと話していた牛丸君の目がいきなりあたしに向いて少しだけ驚いた。





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