下田君に振り回される。【完】

▽4 /後悔する



何を言えばいいのか。どう反応するのが正しいのか。牛丸君の目の前であたしはどうするべきなのか。



あまりにも衝撃的な言葉を受け取ったあたしは全然分からなかった。だから、牛丸君の言葉を待ちたかった。



あたしから何かを言うのが怖かったから。もし何か言葉を呟いたとして、それが正解じゃなかったら怖いから。だから、牛丸君の方から何か言ってほしかった。



あたしが次どう反応したらいいのか分かるような言動をとってほしかった。



「……」



だけど牛丸君は何も言ってくれない。あたしの願いはそう簡単には叶わないようで、牛丸君はあたしの言葉を待っていた。






―――――――…下田のことが好きでしょ?





そうだよって言えばいいのかな。だってあたしは実際下田君のことが好きだから牛丸君の告白を断ろうとしていたんだし。



牛丸君に先に口を開かれたから言えなかっただけで、沈黙の時間である今こそそれを言うチャンスじゃないか。




「…、」




牛丸君だってあたしの返事を待っているんだ。



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