下田君に振り回される。【完】




「俺、1年の頃とか全然真面目じゃなかったんだけど、…先生にも反抗してて」

「え…、」

「そのせいで周りからは嫌われるし、…まあそれでもいいって思ってたんだけど」

「…、」

「でも、宮田さんだけは違ったんだよ」

「…え…?」

「宮田さんには嫌われたくないって思ったんだ」

「、」



ここでようやく下田君は花壇からあたしへと視線を移す。目と目がかち合ったことに心拍数が上がってしまった。




「宮田さん覚えてないと思うけど、1年の頃ちょっと関わったことあるんだよ」

「…え?」




思わず口をポカンと開けてしまう。1年の頃?関わった?下田君と?あたしが…?



全く思い出せないあたしを見て下田君は「だろうね」なんて笑いながら、その‘1年の頃’を話し始めたのだ。






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