下田君に振り回される。【完】

▽4 /トモダチやめる



「…マジか…」



衝撃の事実に下田君はがっくりと項垂れてしまい、深く息を吐き出した。もしかして花火大会のときから今までずっとこのことで悩んでいたんだろうか。


戎君の適当な言葉のせいで。




「…ねえ、下田君?」

「…ん」




あたしに顔を見せないまま下田君は返事をする。だからあたしは下田君の後頭部に向かって話し続けた。



「なんか、戎君のせいでごめんね…?」

「…宮田さんが謝ることじゃない…」

「…じゃあ戎君の代わりに謝る…」

「…謝るのは俺の方、」



一気にいろいろなことが起こり、疲れてしまったように見える下田君は目だけをあたしに向けた。




「ごめんね、」

「なにが?」

「…冷たくして、」

「あ、あー…」

「宮田さんに彼氏ができたんならもう無理だって思ったから、」

「…彼氏じゃないです…、」

「うん…。よかった、」

「…あたしが好きなのは下田君だよ」

「うん、」




0
  • しおりをはさむ
  • 294
  • 14864
/ 439ページ
このページを編集する