下田君に振り回される。【完】

▽1 /トモダチになる




下田君に話し掛けられてから数日が経った。


今のところ何の変化もなく平々凡々な日々を送っている。


下田君に本当に話し掛けられたのか、自分の記憶を疑ってしまいそうになるほど、平和すぎる毎日を過ごすことができていた。



「…、」



只今。体育の授業中。バドミントン、だ。


あーちゃんと共に審判をしている最中で、2人して得点板の横に立つ。フワフワと、ときにはバシュッと猛スピードで相手コートに入る羽根を目で追っていた。



「ふあっ」



試合中にも関わらず大きな口を開けて堂々と欠伸をするあーちゃん。


今、すごい顔だったよ。とは言えず「頑張って」と声をかけた。



「…とりあえず眠い、」

「夜更かしするからだよ」

「あのねー、あたしは勉強をしてるんですー」

「…、」

「緋奈はどうせ勉強しないで早く寝てるんでしょ」

「…早寝早起き朝ごはんですっ」

「あ、そっち一点入ったよー」




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