桜月夜の、鎖(1部加筆修正しました)

紫陽花
恋愛 497ページ(連載中) 162953字 更新日 2019/01/16 読者 28962人 公開 0 0

「いい加減、認めろよ」






『好きも嫌いも、相手を思う気持ちの重さや大きさは、一緒、なんだよ』




「お前の欲しいものなら、目の前にあんだろ?」






「…………………素直になれ」









大嫌い。
嫌い。
好きじゃない。




…………………すき。



あいしてる。




「もう、逃げんな」




彼の言葉は。
見えない刃となってあたしの体を突き刺すんだ。
いつもいつも。
突き刺されるたびに貫かれた体から流れ出た見えない血液は、確実にあたしの体温をすべて奪っていく。

だから。

突き刺された刃ごと、あたしの一部になればいい。

この体に流れるすべての血液が流れ出る前に。
あなたの刃ごと、あたしが取り込むから。



だから。


その鎖で、一生繋いでいて。

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