LEVEL

第一章 /愛の巣









律の運転は思ってたより安全で、ちょっと意外だった。


煙草を吸う姿も絵になるくらいに決まってて、惚れ惚れしちゃう。



「そんなにカッコいいか?」


「・・は、はぁ?」


「フンッ」


「じ、自信過剰だよ!」


「お前の顔見りゃ誰だって分かる」


「そんなわけ・・・ないもん」




本当に思っていただけに、激しく言い返せない。


なんか悔しい。





「何か買って帰るか」


「うん」




通りかかった道にあるコンビニに寄って、飲み物を買う。




「お前あん時よく20本も買ったな」


「へ?」


「キラに買ってやったろ」





・・・あー。


初めて会った時のコンビニね。





「一応拾ってもらったから、お礼にと思ってね」


「律儀だな」


「たまたまだよ。いつもはテキトーにお礼言ってるだけだし」


「そうか」


「うん」





コンビニで会計を済ませ、車に戻る。



走り出した車は、マンションに着くまでもうどこにも寄らなかった。




0
  • しおりをはさむ
  • 415
  • 399
/ 478ページ
このページを編集する