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第二章 /晴れのち大嵐







「いいか、なんかあったらすぐに連絡してこい」


「うん」


「時差とか気にすんな。いつでも掛けてこい」


「ん、分かった」


「キラとなんかあったら・・分かってんな」


「・・・あるわけない」


「ちゃんと送り迎えしてもらえよ」


「・・・うん」


「他の男に気…」


「早く行かないと。時間ないんでしょ」


「チッ」






朝から聞かされる、注意事項と脅し。



鳴り続ける電話は、きっとリョウさんで…出発前にさっそく迷惑かけてんじゃん・・・なんて。




「愛」


「ん?」


「マジで、なんかあったらすぐ言えよ」


「うん、分かってる」




未だに鳴り止まない着信音。




「・・チッ、うっせーな」


「ハハッ。リョウさんお待ちかねだね」


「・・・行ってくる」


「いってらっしゃい。気をつけてね」


「あぁ」




腕を引き寄せられ、ゆっくりと触れる唇。


離れるのに、少し名残惜しいって思うのは、律が5日も家を空けるからで・・・。



「んな目で見んな。行きづれぇ」


「・・・」


「向こうに着いたらすぐに連絡する」


「うん」


「いい子にしてろよ」


「うるさい」


「フンッ、じゃぁな」


「うん」




家を出る間際、私の額にキスを落としていくと、大志さんのお姉さんの結婚式へと彼は向かって行った。



なんだろ・・・胸が苦しいな。






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