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第一章 /新・生活







「でも、今日は行かせて。約束を破りたくない」


「・・・行ってどうする。ヤんのか?付き合った瞬間に浮気か?」


「え?誰が付き合ってるの?」


「俺とお前だろうが」


「は?」




・・・付き合った覚えはないんだけど。




「今言ったとこだろ」




もしかして、愛を私にくれるって言った・・・アレ?


分かりづらい。


私はてっきり大貫律も“二時間の愛”をくれるものだと思ったから・・・。




「ごめん。付き合う気はない」


「・・・なんだと?」


「彼氏なんていらない。少しだけ分け与えてくれればそれで・・・」


「ふざけんなよ」




怒りに満ちたその声に、体が若干震えてるのが分かる。


そして、その目・・・闇を見ているのかと勘違いしてしまいそうな漆黒。


恐ろしい・・・。




「お前は俺だけに与えてもらえばいいんだよ」


「・・・でも、」


「お前は俺のだ。売りなんかさせねぇしオヤジと切ってもらう」


「嫌だ」




なんて勝手な・・・。



「彼氏なんていらないって言ってるの。どうせ最後は裏切って終わりなんだから。それなら・・・少しだけ分け与えてくれる方が何倍もいい」


「馬鹿にすんじゃねぇ・・・最後は裏切る?俺をナメるな」


「・・・」


「いいか、今日からお前は俺の女だ」


「・・・」




反論した所で、同じだから。


だけど・・・私は私。どこまでも愛を欲する。



「分かった」



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