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第三章 /選択





ーーーーー・・・




「愛。マジでなんもねえのか」


「ないない」


「あのクソ親父になんか言われたんじゃねえのかよ」


「言われてないよ。それより、早く選ぼう?」


「チッ」





会社を出た私達は、近くのオシャレなスーパーにやって来た。





「どんな果物が好きなの?」


「知らね。いつも適当だし」


「ふーん。お母様ってお家にいるんだよね?」


「母さんは病院」


「え…病院?」




どっか体悪いのかな…。




「調子悪いんだと」


「どこか悪いとかじゃなくて?」


「あぁ…調子悪いだけ。過保護なんだよ親父は」


「・・そぉ」




全く思ってもなかった場所を言われたから、
一瞬言葉がつまってしまった。

律の言い振りからして、頻繁にあるんだろうな。

まさか病院にいるなんて…。




「楽しみにしてるらしい」


「え?」


「お前と会う事」


「・・・そう、なんだ」




ほんの一時間程前なら、嬉しい気持ちを存分に出せたんだろうけど…。




「やっぱおかしいぞ」


「何がよ」


「視線」


「・・・なに、それ」


「下ばっか見てんじゃねえか」


「そんな事ないし」




ヤバイな。気づかなかった。


いつも通りって、どんな感じだったんだろう。






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