holic 下

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「じゃぁまた明日ね」


「うん。また学校で」



今日の放課後は麻美と繁華街て遊ぶから迎えはいらないと、私のお守り役に抜擢された陽に連絡した平日の19時。



響は仕事で今日は会えないと言っていたからこのまま家に帰ろうかと駅へと足を向けた帰り道。



「アヤカちゃん!」



前方からやってくる派手に着飾った女性手を振って歩く姿が視界に入った。



あの女性は知り合いか何かにでも出くわしたかな、と特に気にも止めなかった。



女性は小走りに私の進行方向に立ちふさがり、いきなり私の両方の二の腕を掴んだ。



「ねぇ!アヤカちゃんってば!」




見ず知らずの女性に揺さぶられる形となり困惑する私に、


「やだぁ。なんでそんな格好してるの?今日は店でなんかイベント?」




まん丸の大きな目の回りをこれでもかと黒く塗り潰し長く濃い睫毛に真っ赤な口紅、私よりも遥かに明るくカラーリングされ、きっちりと巻き上げられたロングヘアーの女性は私の格好を上から下まで何度も見ると心底不思議そうに訊ねてきた。



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