holic 下

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「おはよー」


「おはよー。あれ陽焼けたねー?」



9月に入っても私の日常は変化することなく、今日も三人で登校。



「今年は海ばっか行ってたから。野郎とだけどね。何が楽しくて野郎と海になんて…」


「あはははは。そうなんだ」


「ここちゃん夏休みはなにしてたのー?」


「んー。殆ど家にいたかも…」


「せっかくの夏休みに?もったいない!」


「一応出てはいたよ?涼しくなる夕方以降にだけど」


「あー…今年は特に暑かったからねぇ。あ、でもここちゃんも少し焼けてる!」


「うそ!やだー。ねぇ悠斗やっぱり私焼けた?」


「あ?…そんなのわかんねぇよ」


「どうしよう将来シミとシワに悩まされるんだわ」


「ここちゃん今からでも遅くないよ、日焼けにはビタミンC!」



朝からハイテンションで絡む二人はいまだ夏気分が抜けないようだ。



「…ったく。なんで始業式の為だけに学校行かなきゃなんねーんだよ」

「どうせ行ったとこで始業式になんて参加しないくせに」

「行くことに意義があんだよ」



学校が好きってタイプでもないくせに今日は妙にご機嫌なこころにため息が出る。



「じゃあいってくるー。二人も学校いってらっしゃい~」


聖心の校門が見えてきたところでくるりと後ろを振り返り、手を振って学校の中へ向かう彼女はやはり機嫌が良い。


「…俺らも学校いくか」


「おー」



今日からまた自分たちの日常が始まる。

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