3番目のあなた 【完】

溜め息


「はぁ。」


今日も穿き慣れたストッキングに足を通しながら、盛大な溜め息を零す。

出掛ける前に、ドレッサーの鏡で身支度を確認すると、その表情は情けなくても、出社準備は万端。

1人暮らしの部屋の戸締りも入念に行い、どんな重い荷物よりも重い気分を肩に背負いながら、玄関を出た。

最寄りの駅までは、徒歩5分。

電車に揺られるのは、10分。

そしてまた徒歩10分歩くと、私の勤務する会社に到着する。

通勤時間は、約25分。

これは毎朝変わらない。

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