3番目のあなた 【完】

あなた


次の日、会社に行くと私は、時の人となっていた。


「すっごかったんだよぉ!!宮本課長!!」


先輩、同期、後輩。
それはもうありとあらゆる人に声を掛けられた。

…なんと圭吾さんは、倒れた私をお姫様抱っこして救護室まで運んだらしい。


「あれは僕でも惚れ惚れしたよ。」


部長もそんな事を嬉々として語っていた。


「…ご迷惑をお掛けしました。」


恐縮するしかない私は、そんな風にしか、言えなかった。

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