香坂さん家の孫娘─上─【完】

*7*

ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

「あら、奇遇ね」

「……」


最悪だと思った。


「1人なの?危ないんじゃない?」

「……」


妖艶に微笑む彼女を見て、


「ねぇ蓮姫」


欲望に染まった瞳を見て、


「その場所私にちょうだいよ」


…前の彼女とは何かが違う気がして。

猛烈にこの場から逃げ出したい衝動に駆られた。



今日は1日家にいると志貴には伝えたのに、何となく爺ちゃんに会いたくなって家を飛び出した。

近道だからと繁華街を突っ切っていたところ、出会ったのが彼女だ。


「…聞いてる?」


……近道したかっただけなのに、こんなことって…

あり得ない。

0
  • しおりをはさむ
  • 1107
  • 6365
/ 453ページ
このページを編集する