香坂さん家の孫娘─上─【完】

*8*

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目が覚めたら見慣れた天井だった。


…当たり前か。


鳳凰との一件があってから3日。

もちろんあの後、私の怪我に気付いた爺ちゃんに(志貴と志月が)怒られた。

が、それからは特に何もなく平凡な日が過ぎて。


「志乃。今日暴走あるんだけど」

「…ゴホッ…志月、そういうのは前もって伝えておいてよ…ゴホッ…」

「何か顔赤くねぇか?おい、熱でも出たか?」


志貴にそう言われて、自分で納得した。


起きたときから頭が痛むし、咳も出る。


「昨日冷房つけっぱなしで寝ただろ」

「忘れてたの…ゴホッゴホッ…」


病は気からと言うけれど、自覚してしまえば体調は悪くなるばかりで。


「今日は行くのやめるとくか?」

「でも、」

「兄貴の言う通り。志乃が無理して怒られるのは俺らなんだし」

「じゃあ2人は行ってね。看病とか、ゴホッ…いらないから」

「は?志乃を1人にさせるわけ、」

「暴走なんでしょ?2人は行って」

「……わかった」


こうして私は1人、家で留守番をすることになった。

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