香坂さん家の孫娘─下─【完】

*8*

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「志乃さん!!氷雨さん見当たらなくない!?」

「てか、私たちまで来てよかったの?」

「招待されたんだからいいんだろ」


騒々しいバイクの音で、周りの声が聞き取りづらい。

というか、自分たちの場所もいまいち把握出来ていない。


必死に見知った顔を探すが、何せ人が多くてそう簡単にはいかない。


「志乃」


キョロキョロと周りを見渡していた私の後ろで聞こえた声。

ハッとして声の方に振り返る。


「氷雨、」

「足は平気か。迎えに行けなくて悪かった」

「大丈夫だよ。茜の家の人が送ってくれたから」

「そうそう。アタシたちまで招待してもらっちゃったしな」

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