香坂さん家の孫娘─下─【完】

*2*

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事は突然起こった。

正(マサ)しくそれは青天の霹靂(ヘキレキ)。


いつも通り紅蓮の倉庫に溜まっていた私たち。

死神─ラ・モール─のことなどすっかり忘れてしまっていて。

まだ聞いてすらいなかった、いつもと変わらないそんな日。


きっかけは志貴の一言だった。


「最近雪吹の様子がおかしいと思う」


言われてみれば…と思って周りを見渡すが、皆は分からなかったようで、お互い顔を見合わせている。


「いつも変だろ?」

「そうだけど…ってそうじゃなくて」


遊佐の言葉に一瞬流されそうになった志貴が、何とか立て直した。

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