ケイヤク【完結】

朝帰りと手術


「どうする?これから」


千秋さんの声に、わたしは戸惑った。


…どうしよう。


これから戻っても、綾希さんと何を話していいかわからない。


いつかは、帰らないとならないのだけど。


「…わたし、」


「泊まる?俺ん家」


「え」


「んな怯えた顔すんなって。何もしねーよ」


明らかに、誤解してとらえた自分が恥ずかしい。

千秋さんは、小さく笑って、わたしの手を引いた。


綾希さんは、花巻さんと過ごすんだ。
家で1人、綾希さんを待っていても


きっとつらいだけだ。


わたしは千秋さんの家に向かった。

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