ケイヤク【完結】

契約


お父さんは今日から新しい病院だ。


都内のとても大きな病院。

入院費がまたかかるのは仕方がないから、わたしは覚悟を決めていた。


お父さんは、個室だった。わたしは、手続きを済ませてからお父さんの病室に行こうとした。

だが



「…姉ちゃん!」


廊下で突然、呼び止められた。


「…心、どうしたの?」

心がものすごい形相でわたしに歩み寄る。


「なぁ、姉ちゃん昨日どこいた?」


「っ」


その言葉に、わたしの肩がビクッと上がった。

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