ケイヤク【完結】

これが恋

side 千秋


相変わらず春陽は矢一に一途だった。


わかっていたが、やはりフラれた。


キスマークなんかつけて、こっちの気も考えろっつーの。


とは言うものの、キスマークは矢一が無理矢理つけたことくらい本当はわかっていた。


矢一は春陽が好きだろう。確信的な何かがあった。残念だが俺に勝ち目はない。


お互い両思いなのに、それを言葉にすることも出来ないことがアイツらにとって何よりもの苦痛だろう。



「矢一、はよー」


「おはよ」


矢一は最近、とても不機嫌だ。

春陽とはもう会っていないようだし、結婚でもするのかなと思った。

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