暖かいのは君 番外編

誕生 /ご対面



「………んっ………つぅ…………」

夜中にパッと目が覚めた……

お腹………痛い………

妊娠9ヶ月にもなると、お腹がぽっこり、ぽっこりして道人にギュッてしてもらうことができなくなった

それでも道人は長い腕を最大限に生かして、毎日私を抱きしめて寝てくれる。


「ん………鞠花??どうした?!」

ガバッと道人が飛び起きた


「…わか…ない………お腹……痛い…」

横になったまま、体を丸める

額には冷や汗が流れるのがわかる

「なんだって??予定日は1ヶ月も先だろ……待ってろ。怜都達起こして車ださせるから、病院行くぞ」

バタバタと道人が出て行ったと思ったら、今度はつーちゃんがバタバタと入ってきた。

道人にたたき起こされたんだろう……

「タマ、具合は??」

「お腹痛い……つーちゃん、赤ちゃん、大事かなぁ」

「大丈夫だ。心配すんな。ってタマ!!」

「ん??」

「……破水か??」

え……?

「とにかく、病院行こう。若は軽くパニックだから、抱き上げるぞ」

つーちゃんに抱かれ、道人のとこに行くと痛みがだんだん引いてきた。

つーちゃんから道人にパスされた

「鞠花、いてぇか??」

「だんだんひいてきた。大丈夫」

「陣痛か??破水もしてるし、とにかく病院へ行くぞ。」

「若、車の用意できました!!」

「あぁ。鞠花、行くぞ」

「うん」


車に乗ってると、またお腹が痛くなってきた

道人が「鞠花、鞠花」ってとても心配そうに名前を呼んでくれた。

「大丈夫よ」って言うけど、道人は泣きそうな顔をしていた。

きっと、以前入院した時のことが頭にあるのだろう

「この子と一緒に、元気に道人のとこに戻るから、安心して??私は怪我したわけじゃないんだよ??」

私が笑えば、道人も少し安心したような表情になった

  • しおりをはさむ
  • 2571
  • 2672
/ 635ページ
このページを編集する