すみれの花言葉 ②

学校 /復帰


久しぶりの制服に袖を通す

夏休みが終わり、今日から新学期

首にはまだ大きな絆創膏をしてるけど、なんとか歩けるようになって今日に間に合った

歩けるとは言っても、まだ躓きやすいしふらつくこともあるけど、潤先生からも登校はOKをもらったから大丈夫


なのに・・・


「蜜香、入るぞ」

「え?ちょ、ちょっとま、って!」

慌ててボタンを留めて、スカートを履く

桔梗からもらったネクタイを持って

カチャッと少し扉を開ける


「桔梗、ど、したの?」

まだ時間に余裕はあるはず・・・

「あ?自分の女のとこ来てなんかわりぃのか?」

「いえ・・・

ど、ぞ」

部屋の扉を開けて中へ促す

「ふん」

怒りながらも私を抱っこして中に入って白いソファにドッカリと座るから私は膝の上に着席


私が登校するって言ってから“まだ早い”とご機嫌斜めなのです

「チッ制服なんか着やがって」

そりゃ着ますよ

「本当に行くのか?」

「うん」

潤先生からOKがでてるんだから、行かない理由がない

先生からいっぱいもらったプリントも終わらせたもん

せっかく通わせてもらってるんだから、行かないと

桔梗はまだちゃんと歩けない私が心配で仕方ないんだよって蒼ちゃんが教えてくれた

「私、桔梗達とちが、って出席日数た、りなかったら留年だもん」

結局7月の試験は受けれなかったから

桔梗達みたいに優遇はされないの

お金だしてもらってる身で一年多く通うなんてできないし、なにより・・・

「桔梗と一緒、に卒業し、たい

さーちゃんに、も会いたい」

「ハァ」

ため息は幸せが逃げちゃうんだよ?

逃したらもったいないよ?

「桔梗、一緒に学校い、こうよ」

「んっとに・・・俺もお前には甘いよな」

ヘヘッ

「仕方ねぇな

学校もリハビリのうちだって潤さん言ってたしな」

やった!

「桔梗、ありがと、ね」

ギュッて桔梗の広い胸元に抱きついた


「あぁ。

けど具合悪くなったらすぐ言えよ?

絶対無理だけはするな」

「はい!」

「じゃあネクタイしてやるから

あと飯もしっかり食えよ」

「はい!」




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