すみれの花言葉 ②

怖い人 /義姉



燐くんとパソコンでお料理を見たらたくさんあってびっくりした

クリスマスは鳥食べるのが定番みたい

“鳥食べる”って言うと大希に“食いにくいわ!!”って怒られたからもう言わない

あとローストビーフって言う半ナマの牛も!

お正月のおせちはいろいろ種類があって作りがいがある!

私、栗きんとんが食べてみたいなぁ

おせちを入れる重箱も燐くんが買ってくれた

桔梗とね、可愛いの選んだの

届くのが楽しみ


で、今は桔梗がお風呂

私はお言葉に甘えて先にいただきました


もこもこの暖かいパジャマに

暖かい布団に柔らかいベッド

暖房が効いた部屋


すごい贅沢してるなぁ私

笹乃辺にいた頃は

着古したパジャマに冬でも薄い掛物に、暖房もベッドは愚か、敷布なんて使わせてもらえなかった

私の部屋だけ寒くて、暖かい廊下でよく寝てたなぁ

廊下は暖房ついてたもんね



ギュッとせいちゃんを抱きしめる


今すごく贅沢だな。やっぱり。


すると、部屋の扉が開いて桔梗が戻ってきた

「桔梗、髪ぬれ、てる」

「ん。

だから頼むな」

ってドライヤーを差し出された

「うん!」

たまに桔梗は髪をわざと乾かさないで戻ってくる

それを乾かすのは私の仕事なのです

私も桔梗にしてもらうしね


ベッドに腰掛けた桔梗の後ろで膝立ちしてドライヤーする


「桔梗の髪は、きれ、い」

漆黒、ってくらい瞳も髪も黒い

強く、綺麗な桔梗にぴったり

黒華って言われるのもわかるかも

「そうか?

蜜香の方が綺麗だろ」

「私はただな、がいだけ」

「蒼介が言うには黒くて長い髪の女が最近増えてるらしいぞ?」

「ん?」

なにそれ

「エクステつったか?

髪つけて伸ばして、目もタレ目に見えるような化粧してるらしいぞ」

えくすて?

「そ、れが流行りな、の?」

長い黒髪に、タレ目が?

「それな、ら私流行りにの、れてる気がす、る」

うん。バッチリ生まれつきだもん

「ブハッ!ちげぇだろ」

「え?」

耐えきれないと言うように桔梗が笑う

「な、んで笑うの」

あらかた乾いたのでドライヤーを片付けながら聞くと

「お前が流行にのってんじゃなくて、お前に似せてきてんだよ」

はて。本格的に意味がわからない。

私に似せてくる?

なんで?


ベッドベッドに寄りかかるように体制を変えた桔梗が手招きしてるため、行ってみる


「ドライヤーありがとな

まぁ鈍い鈍いとは思ってたがな」

モゾモゾと桔梗の隣に潜り込むと、桔梗の体に寄りかかるように肩に手を回してくれる

「な、んか失礼なこ、と言われてる気がする」

「あぁ失礼なこと言ってる」

やっぱり!

「まぁとにかく。

街の女は蜜香を溺愛する俺をみて思ったんだ

長い黒髪とタレ目が俺のタイプなんだ、と」

桔梗の、タイプ?

「蜜香みたいな容姿なら俺の目にとまるんじゃないかってな」

「え?

まってそ、れって」

「わかったか?

蜜香の真似してんだよ」




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