すみれの花言葉 ②

異変 /祖父



そんな話しをしてから、桔梗達は倉庫にいることは少なくなった

桔梗はパパとお祖父さんを一ノ宮の会長職から下ろすように相談してるって言ってたし

蒼ちゃん達は斉川組や竹内先生達のことを詳しく調べてるみたい



寂しくないって言ったら嘘だけど、私のせいでって謝るとお祖父さんのことはいずれそうするつもりだったからそれが早まっただけだって

蒼ちゃん達も、気にするほどのことじゃないって言ってくれた


みんながいた倉庫にみんながいないのは、寂しい

寂しいけど、問題が解決するまでの我慢


私はみんなの役に立てない

でもちょっとでも役に立ちたくてご飯を作ることにした

今までも作ってたけど、燐くんとだった

最近は私一人で頑張ってる

みんな、帰ってくる時間はバラバラだけど、朝起きると洗面台の水切りに並んでるお皿をみるとなんだか嬉しくなる

みんな食べてくれたんだなって。

また頑張って作る!!

それからお掃除も頑張る!!


それにね、どんなに遅くなっても桔梗は私が眠るベッドに帰ってきてくれる

寝てる私の頬にキスをして“ただいま、蜜香”って優しい声で。

最初は夢かと思ったけど違ったんだ

だから、それをしてほしくて寝たふりをしてると


“起きてるなら声を聞かせろ”

“ひゃ〜やぁ、桔梗キャハハ”

って脇腹をくすぐられる

桔梗に触れてもらうの、大好き





そんな日々が続いたある日


今日も護衛のみんなと鈴ちゃんの車で帰ろうとおしゃべりしながら向かってると


「蜜香」

って桔梗と蒼ちゃんが降りて着た


「桔梗!」

思わずダッシュで桔梗のもとに行く

みんなの焦った声がしたけど、ごめんね。

今だけは許してね

ギュッて桔梗に抱きつく


「またお前は・・・走りやがって」

そういいながらも桔梗もギュッてしてくれた

「だから蜜香ちゃんは走ると言ったじゃないですか」

蒼ちゃんが笑ってる

「今日はどうし、たの?」

学校もう終わっちゃったよ?

「ん?深刻な蜜香不足だから迎えに着た」

「ヘヘッわた、しも桔梗不足

だ、から嬉しい」

学校での桔梗は久しぶりだ

「だと思った

今日は倉庫にいれるからゴロゴロしような」

「うん!」

桔梗とゴロゴロするの好き!!

私が笑うと桔梗も笑ってくれた

桔梗の笑った顔大好き




その時、私達の車の前に一台の黒い車が止まった

桔梗達の雰囲気が一緒で変わった


運転手さんが扉を開けると、中から椿さんと・・・貫禄がある、怖そうなおじいさんがでてきた


「ジジィ」

桔梗?

ジジィ?もしかして、この人が・・・


「桔梗、久しいな

お前はなかなか儂の屋敷に顔をださないから」

「ジジィ何の用だ」

桔梗が私を庇うように背中に隠した

「用というほどではないが、儂の大切なら孫を誑かす女狐を見にきたんだ」


え?

「写真でみるより男が好きそうな姿形をしているな

あぁ写真より少し肥えたか?

まぁ一ノ宮の金で好きなように飲み食いしてればそうなるか」


キンッとお祖父さんがジッポを開ける音が、した



0
  • しおりをはさむ
  • 5556
  • 2443
/ 232ページ
このページを編集する