年下上司と不埒な契約〜この恋は、期限付き〜

崖っぷち年上女×甘く毒突く年下男 /「男女が交わるのに理由がいりますか?」




「突然で申し訳ないのですが、寿退社の件は取り消しさせてください」


私の言葉に、始業前のフロアが一瞬にして静かになった。それでも私は困り果てた課長を前に頭を下げ続けた。


四方八方からは好奇の視線が降り注ぐ。だがそんなの昨夜から予測ずみだし、覚悟の上。


なにもこんな人前で、そんな恥を晒す事ないじゃないかと言う人もいるかもしれない。だがこんな特上のネタ。いずれバレる。


噂なんて本人の意思に反してあっという間に広まるのだから、こっそり頭を下げようが、堂々と頭を下げようが結果同じ。


だから私はあえてこの戦場で、結婚が破談になったことを上司である課長に報告していた。




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