年下上司と不埒な契約〜この恋は、期限付き〜

迷える年上女×仕掛けた年下男 /「結局、あなたは俺に興味がないんですよ」





「東雲さん、なにボケっとしるんですか、出てますよ」

「えっ?あっ、」


ガーガー、とプリントアウトされる紙を見つめたままボーッとしてしまったらしく、隣で体脂肪計コーナーを担当する樋山くんにこっそり突っ込まれてしまった。

私は慌ててそれを引っ張りやぶると、待っていた中年男性に渡した。


「お疲れ様でした。結果はこちらになります」

「お、ありがとう、お姉ちゃん」

「いえ、お体に気をつけてくださいね」

「おう。でも俺、すごく健康になった気分。ここにはストレス度5とかでてるけど、こんな美人の姉ちゃんと話せたんだ、そんなもん吹っ飛んじゃったよー」


あははは、と笑う中年男性。私はにこりと営業スマイルを向けた。


「つーか、姉ちゃんこそ、これ測定したほうがいいんじゃない?さっき眉間にしわ、すごい入ってたよ」

「え、本当ですか?」

「うん。まぁそれでも美人にかわりないけど。考え事している顔も堪らんかった」

「またまた。お上手なんですから」


と笑ってごまかした。

いけないいけない。ぼんやりしてたのがバレていた。相手が良い人だったからよかったけど、こんな大舞台で気をぬくなんて。私、本当バカ。

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