君と明日を駆ける

7.Regret




忘れもしない。優花が事故にあった3月24日。修了式の日だった。

明日から春休みという解放感と春の暖かさが相まって、私は解放感に満ちていた。

だから優花に、部活の後久しぶりに買い物にでも行かないかと私から誘った。電話越しだったけど優花の嬉しそうな声にこっちまで嬉しくなって、いつもなら部活漬けで余裕がない心も、この日ばかりはテンションが高かった。

「は? なにお前、帰んの? 自主練は?」


グラウンドに置いていた荷物をまとめ部室へ向かっていると、水道で水浴びしていた有川が驚いたように声をかけてきた。

いつもなら早く服を着ろと突っ込むところだけど、今日は時間がないからスルーだ。


「ごめん、今日無理。ちょっと約束があって」


すっかり忘れたいたその存在にそう言うと、マジ! とさらに驚きを見せる。

部活のあとは当たり前のように有川と自主練をしていたから無理もない。


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