君に贈る恋のうた。【完】

「7th_song」 /杏璃side






「妊娠6週目に入ったところですね、」





優しそうな産婦人科の先生の声がやけに無情に響いた。




『…やっぱり……』




妊娠していた。


どうしよう。産みたい。
大好きなゆづとの子供、嬉しくないはずがない。






だけど、ゆづは……?
結婚、なんて将来を約束しているわけでもないのに、子供を産みたいだなんて、怒るかな。



ううん。ゆづは優しいから、優しすぎるから、きっとあたしを突き放せない。


あたしが望めば、感情を押し殺してでも側にいてくれるだろう。




でも、それじゃダメなんだ。






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