君に贈る恋のうた。【完】

「final_song」 /杏璃side






久しぶりに見たゆづは、何も変わっていなくて、やっぱり泣けた。


でも、ふっきれたような、鋭い眼差しで真っ直ぐにこっちを見てた。




約半年ぶりに、ブラウン管を通して見る彼は、別世界の人だった。





ゆづの口から聞けた¨否定記者会見¨の内容はあたしの予想を遥かに上回っていて、胸が締め付けられる。



だけど、不思議と見なければ良かった、とは思わなかった。

隣にいるカオリさんも同じ力強い目をしていて、二人の間に何かあったのは一目瞭然だったし、なによりこの記者会見でゆづが言ったことに嘘は一つもないと信じることが出来たから。



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