プラスチックエリア【完】(オリジナルバージョン)

「まっさん、見た? ののちゃんブログ」

「ああ。見た見た」

「あれ、いいの」

「なんかまずい事書かれてた?」

「ううん。オレは平気だけどさ……桜がちょっと気にしてる感じだったから」


まっさんはバックミラーでオレを見て笑った。


「髪、なんか言われた?」

「え? 髪? あ、ああ。男連中は『オレもツーブロックにしようかな』とか言ってるヤツいたよ、女子にも意外に好評だったみたい」

「臣くんは、顔の作りが綺麗だからね。そういう風に顔周りをすっきりさせたスタイルは似合うよね」

「……あ、ありがと」

「臣くん」

まっさんは信号待ちでオレを見た。


「いい顔しなさいよ。折角かっこいいんだから」

「……」

「ブログの事は問題ナイ! だってうちの事務所はオッケーしてるんだもん、ファンの子たちの書き込みとか見てごらんよ、まぁ勿論アンチだとか否定派もいるけどね、そう言うのはファンじゃないよね。プラエリ知ってるとか、聞くとかそういうレベルだから」

まっさんは信号が変わるとアクセルを踏んでなんだか楽しそうに言った。

「本当にファンの子達は、それでもシアンが好きだし、そんなシアンが好きだからね。大丈夫。オミくんは、喋るの下手が故の寡黙なシアンでいてくださいよ」

「うん」

「そんなシアンが時々見せる、アホなとことかカワイイ笑顔に世の女子はキュンとしてるんで今日もお願いしますよ」

「あはは。アホって」


 オレはそれから、アイドルちゃんをクラスの皆と撃退した話をした。

まっさんは大笑いをして、楽屋につくとみんなにまるで自分の手柄のように話した。

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