プラスチックエリア【完】(オリジナルバージョン)

lovers' Sky1 /omi 17

 目を覚ますと、知らない部屋で驚いて体を起こした。

「どこだ……ここ……ん?」

腕や胸によくわからないチューブがくっついていて身動きが取れなくて焦る。

「……え、何これ」


病院だという事をようやく認識しておとなしく誰かが来るのを待った。


……どうしてこんなことになったんだっけ?

 そう頭をフル回転させる、ミアリがカッターを振り回して物凄い形相で来たのと、桜が泣きそうな声でオレを呼んでいるのだけはしっかりと覚えていた。

「ああ……そっか」

桜のことが心配になった。

ジンちゃんはどうしただろう……あの子は……そう考えながら声を出す。


「桜」
喉が張り付いて声がなかなかでなかった。

病室にある時計に目をやると2時半を過ぎた頃だった。

外は明るくて、青い空が澄んでいる空気を映し出している様だった。


「あ。臣くん! 目が覚めた?」

まっさんが入って来てニコニコとしながらベッドの横の椅子に座った。


「よかったよ、大した事なくて……傷も全治2週間のほんと軽傷だっていうし……大事にしてね」

「あ……ごめんね、まっさん……ジンちゃんたちは?」

「うん、ジンさんとユーマくんは取材行ってる。アニくんもドラムの専門誌の取材だったんだけど、終わったって連絡あったからもうじきこっちに来るよ」

「そっか……桜は?」

「うん。桜ちゃんはとりあえず、一回家に帰って。さっき来たんだけど……また警察の人が着て事情を聴かれてる」

「またって」



まっさんは少し困ったような表情をした。

「相手が相手だからねぇ……ほら、おやじさんがね」

「ああ……そうか……桜、大丈夫かな」

「大丈夫だよ。防犯ビデオ、あったしね。こっちは何も否はないから」

「そか」




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