プラスチックエリア【完】(オリジナルバージョン)

lovers' Sky2 /omi 19

 3年生は受験だとか何かで学校にこない奴もいた。


 でも、うちのクラスはほぼ全員が出席していて、残りわずかになった高校生活を悔いがないように楽しもうとしていた。


オレもその一人で、みんなより2年も無駄にしてしまった時間を取り返すように毎日を楽しんでいた。


「やっぱり屋上は寒いね」

「うん」


 いつものように屋上のひんやりとした冷たいコンクリートに腰を下ろす。


桜は尻の下に敷いたフリースの半分を膝にかけながらオレを見上げた。


「もうすぐ桜のオベント、食べれなくなっちゃうな」

「いくらでも作るわよ? これからずっと」

「ここで食べるオベント」

「ああ……うん。そう、だね」


はにかんで笑った桜の頬に触れる。


「ん?」

「なあ、桜。オレ……こうしてられるのは、桜のおかげだよ」

「なぁに?」


ざっと強い風が吹いて桜の柔らかい髪を乱した。

長い前髪をそっと耳にかけてやると顔を寄せて軽くキスをする。


「……エッチなことしたい」

「えっ」

「桜といると、オレ、わがままになるみたい」

「……」

「悪い子?」

「うん、悪い子……ここじゃできないから、お預け。それに昨日したじゃない?」

「んー足りない」

「アハハ……バカね」

「てへ」


桜の首筋に顔を埋めるようにして目を閉じる。

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