プラスチックエリア【完】(オリジナルバージョン)

lovers' Sky2 /臣 2

「おはよー!」

「おう」

「うぃーす」


時差で入っていた3人はひらひらと手をふった。オレは鞄を置くとペットボトルのほうじ茶を開けて飲んだ。


「あのさーと、いうわけで……子供が出来ました。てへ」

嬉しくてそういうと3人は顔を見合わせた。


「え?」

「えっとね。7月には生まれるの。帝王切開なんだって」

「帝王切開?」

「うん、桜はちいさくてかわいいから。双子だし大変なんだ。だから36週ってなったら産んじゃうの」

「……ふたご」

「うん! 双子なんだって、オレ、いっぺんにふたりのお父さんになるの、すごいでしょ? てへ」

「すごい! 臣、オマエやるなぁ」

「臣くん、おめでとうだね」


ユーマくんとアニがオレの頭をワシワシと撫でた。


「ちょっと待て……と、いうわけってなんだ」


ジンちゃんは首を傾げた。


「え、そういうわけだけど」


「だから、そういうわけってなんだよ!」



「まぁまあ。ジン。臣くんは結婚してるわけだし、夫婦だもの」


「いや、わかる。それはわかるよ! つーかアニ! どこの詩人だよ「だもの」連発してんなよ!」

「じゃあ、なんだよ。めでててじゃねえかよ」

「いや。めでたい……めでたいんだよ! なのにコイツ! なんの前置きもなく「おはよー! あのさーと、言うわけで」って言ったんだぜ!」

「臣くん、日本語不自由だから」


「……ユーマくん、フォローになってないし、……ジンちゃん怒ってる? ごめんね」

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