プラスチックエリア【完】(オリジナルバージョン)

さっき相当深く寝たのか頭がすっきりしていた。

デートで寝ちゃったとか言ったら、きっとジンちゃんに怒られるんだろうな……いや、ユーマくんのほうが怒るかもだな。


『お花ちゃんに失礼だよ』

とか言われちゃうかな……と、銅でもいい事を思いながらテレビを見ているとお義姉さんがニヤニヤとして出てきた。

「じゃーん、めちゃかわいいんだけど」

「……」

桜がモジモジとして出てきた。


撫子の浴衣を着て、帯と同じ赤いリボンタイプのヘアバンドをしていた。

「……はずかしい」

「あは! すっげかわいい!」

パチパチと拍手をしながら桜の周りをぐるりと回る。


「かわいい! 着替えにきてよかったね」

「……あ、ありがと」


お義姉さんは満足そうに頷いた。

「臣くんも浴衣着たらどうかと思って、おとうさんの見たけど着丈が足りないわね……臣くん背が高いもんねぇ」


「……ごめんなさい」

「あはは、謝る事じゃないわよ~」

「オレも浴衣買おうかな……そしたら来年とかは一緒に着れるよね」

「……うん、そうだね。臣くん、きっとかっこいいよね」

「えへへ、だといいな」

テレテレと笑うと桜はもっと笑う。


オレは桜の笑顔を見れるだけで幸せな気持ちになるのだ。

「えへへ、みんな待ってるね。行こうか?」

「うん!」





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