純情ロマンチックヒーロー【完】 

4恋は素敵なもの /3

 あれからシンくんと、メールのやり取りはしていたけれど学園祭の準備が忙しくなって会えないでいた。

 パパは北海道の公演に出ていた。

ママは昔の友達とあったり、仕事に行ったりとさわがしくしている。

今年は夏いっぱい日本にいると言うことで、嬉しかったりした。


学園祭は思ってた以上にやることが多い。
部員が少なすぎるのが原因だ。

 やる気のないクラス展示は一部の男女が仕切って駄菓子喫茶室をやる。

 私やマキちゃんは部活のほうでの参加になるわけだけれど、へっぽこ天文部は予算もへっぽこで部室の半分を暗くして夏の空を映し出すのが精一杯というものだった。

シンくんと行ったカラオケ屋さんの簡易プラネタリウムの方が何万倍もクオリティが高い。


受付当番はどう考えてもミイチャンが都合よく作ったアミダくじで決まり、私は午前中の短時間で終わる。

ミイチャンは午後をハヤトと二人で当番だから、嬉しくて仕方ないようだった。
 


「じゃあ、ミイチャンお願いします」

「はいはーい、お任せくださーい」

こういうブリッコな子ってどうして女子からは悪口しか聞かないのに、男子には人気があるのだろうか?

そんな事を思いながら不服そうなハヤトに当番の腕章を渡す。


「……めんど」

ハヤトはそう言って机に伏せた。

「感じの悪い受付だなぁ、ちゃんとやってよ」

「へーへー」


私はマキちゃんと落ち合うとふたりで校内を散策して回った。






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