オレが父親に連れられた街・『魔破街』には警察という存在が無い。つまり罪も罰も無い。そんな無法地帯で、オレはそれでも生きていくことを決めた。

オレは父親に言われ、魔破(マハ)街へやってきた。


その街には警察という存在が無い。


つまり―悪いことをしても、誰も罰を与えない。


つまり―『罪』という言葉が無い街。


こんな無法地帯へやって来たオレに、住人達は笑いかけながら言った。


「キミ、父親に売られたんだよ」


―それでもオレは、ここで生きていくことを決めた。