好きと言って、キスをして。

bitter sweet /1番のご褒美

あれから、5日。

慌ただしく、毎日が過ぎていった。

本職よりも忙しくて、賑やかで、満たされている。


「伊織、はやく」
「待って待って!」
「車で待ってんぞ」
「はーい」

今日は、年末のバイト最終日。

年明けの予定は、忙しさを見て連絡するって言われている。
英二さんのことだから、きっと休ませてくれるつもりなんだと思う。

「ではみなさん、今年もお世話になりました。お先にお休み入らせていただきます!」

おばちゃんたちに挨拶を済ませ、英二さんの待つ車に走る。

約束通り、毎日送ってくれた英二さん。

10時11時までかかった日も、必ず送ってくれる。

「おっせー」
「遅くない!3分しか待たせてない!」
「あーはいはい。わかっからベルトしろ」

「英二さん」
「んー?」

「今年もありがとうございました」
「なんだ急に」

「思ったことは、素直に言おうと思って」
「明日雪降るんじゃねーの」
「えー、そんなことないよっ」

ほんと失礼しちゃう。

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