好きと言って、キスをして。

bitter sweet /消えない熱



「…うわ…」

そりゃ、予想はしていましたよ。

「…電話?」
「うん。鬼のようにきてる」

時刻は、午前2時半。

「ラインもきてる。出ろってだけ…」

「伊織非行少女かよ。こんな遅くまで男の家に…」
「よく言う…誰のせいだと思って…」

本当は、もう少し早く帰れるはずだったのに。

英二さんが離してくれないから。

「ごめんね。元気で」
「変態」
「男盛りと言ってくれ。いおも気持ちよかったろ?」
「……知らない」

後ろからギュッと抱きしめられ、
何も言えなくなる。

これから、ツノが生え、まさに鬼の形相をした母の待つ家に帰るというのに。

甘い気持ちだけが心も体も支配している。

「俺がお母さんに電話しようか?」
「だ、だめ!そんなことしたら私たち殺される!」
「おま、自分の親をなんだと思って…」

英二さんは分かってない。

2人で家にいるなんてバレたら大変だ。

「じゃあ、どーすんの」
「居酒屋にいることにする」

英二さんは黙っててね。と釘を刺し、
か 覚悟を決めて電話をかける。

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