美貌の兄妹は激動の時代を前にして生まれた。―――「兄様、私は…義兄上に嫁ぐのですか…?」9つのキヤには寝耳に水だった。「怖がるな。今夜、この島を出れば良い」

ここは常夏の島。


まぶしい海と、どこまでも続く空。




この島長の末子としてこの世に生を受けた。




「兄様、私は…ロイル義兄上に嫁ぐのですか…?」




「お考え改め下さい父上!!キアは、私の妹は、物ではありません!」




「王女にとって、この島にとって、これが最善の方法だからだ」




島は新しい時代を迎える。ほら、この太陽が200年の時をあける――――。