Your Light ① 【完】

>>第2話 />屋上はまだ寒いよね





---------パタパタパタッ



誰かが走ってくる音が聞こえる。



「れーっちゃーん!ただいま!」




ドアが勢いよく開いたと思ったら、瞬が元気よく入ってくる。
ふわふわのロイヤルミルクティー色の髪の毛が、楽しそうに動いているのが目に入る。



大きな瞳を私に向けてにっこり笑いかける。




「おかえり瞬。聞いてよ、一応波瑠のこと起こしてみたんだけどね、全然起きてくれないの。」


「あー、波瑠ちゃんは爆睡しちゃうと本当に起きてくれないんだよねー」




目の前でソファに寝そべる波瑠は、さっきの瞬の大きな声に少しの反応も見せず眠り続ける。



眠り深すぎやしない?




「ほっといたほうがいい?」


「や、大丈夫だよ。無理やり起こすから」




ゴツッ




「えっ……って、ちょっと!ええええ?!」





無理やりと言って何をするのかと思えば、瞬が波瑠を殴るではないか。鈍い音が響く。



「ってぇ!!んだよ、瞬!」



眉間にしわを寄せて起き上がる波瑠。殴られた頬を抑えている。
こっわ。めっちゃ怒ってるじゃん!



しゅ、瞬がやられる!




「だって波瑠ちゃん、もう昼飯だよ?屋上行こうよ!」


「あぁ、飯か。なら仕方ねぇ。」


「うっそ。いいんだ。」



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