サイレントコンプレックスと心の酸素

作者碧瀬 空

過去にあった事故が原因で友達と声を失った少女。そこに少年が現れ、彼女を暗闇から救い上げた。「風宮さんの声をいつか聞かせてよ。俺はどんな言葉でも受け止めるから」

 「君の声を、君の言葉で聴かせてよ」



彼は何も知らず、いや、

何も知らないからこそそう言ってくれたのかもしれない。


初めてだった、声が出せなくなったあの日から、

私にこんなにも深く関わろうとした人は。


彼が知らずに口にした言葉は私の心の深いところに留まった。



そのときは戸惑ってしまって、上手く言葉を返すことも、

態度にも出すことはできなかったけれど、嬉しかったよ。


彼が私にかけてくれた言葉は、

踏み出すきっかけを与えてくれた。


それだけじゃない、彼がいてくれたから、

私は色んなことを知って、大切なものを得ることができた。


感謝してもしきれないほどに、感謝している。



上手くまとめられはしないけれど、いつか伝えられるだろうか。



「君の想いを、君のその唇で解き放たせて。俺はどんな言葉だって受け止めるから」


その言葉はあまりにも、○○。