修羅の獄界

第二章 異なる世界 /決意……

意を固めた私は縁側に出ると控えているヒヨシを呼んだ。


「ちょっと光秀呼んできて」


「はい」


程なくして光秀とヒヨシが私の前に来る。



「お呼びでしょうか?」


「ちょっと二人に話したいことがあってさ」


私は庭に控えるヒヨシに座敷に上がるように言うと襖を閉めさせた。


私は一段高い奥の上座にいる。


「もっとこっちに来て。小声で話したい」


重大な要件であることを察した二人は私の側に寄った。



私はこれまでに聞いた自分の置かれている状況、さらに織田家が置かれている状況を説明して、その根本的な悪因が私、つまり信長の家族関係にあることを話した。


そこまで話してから私はごろんと床に寝転がって肩ひじをついた。



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