修羅の獄界 転生篇

第二章 異なる世界 /外道の蠢き

「なんと傲岸不遜な!思い出しても忌々しい!!」


末森城に戻った土田御前は憎悪を吐き出すような口調で憤慨した。


広間には三人の織田家家老、林秀貞、秀貞の妹である林通具、そして柴田勝家が座っていた。


秀貞は文官らしい細面な女で年齢は四十くらい。

通具と勝家は共に武官で三十代。

三人とも熱心な信行派である。


そして織田家の家老三人の向かいには今川より末森城に来訪している今川家家臣、安藤十郎が座っていた。


「信長殿はこの前に我らが考えた跡取り案を一蹴されたのですね」


安藤十郎が落ち着いた口調でたずねる。


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