修羅の獄界

第三章 理想のため /襲撃の前……

「ねえ帰蝶。悪いんだけどしばらく信盛の屋敷で過ごしてくれない?」


「えっ?それはどういう……?」



次の日の朝食時に帰蝶にしばらく那古野の城から出るように切り出した。


相手はどんな連中で、どういう手で仕掛けてくるのかもわからない。


帰蝶の安全を考えたら、ここにはいないほうがいいと思った。
ついでにヒヨシも一緒に行ってもらおうと考えていたところだ。



「しばらくというのはいつまででございます?」


「それは……」


返す言葉に詰まった。


いつまでと聞かれても、それこそ向こうの都合次第だし私からは何とも言いようがない。


「これは合戦でございますね?」


「えっ」



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