修羅の獄界 転生篇

第四章 激闘と終焉 /稲生の戦い……開戦!!

ついに柴田勝家と林通具が挙兵したとの報せが入った。
しかし筆頭家老の林秀貞は動いていない。


「秀貞が挙兵していないのはなぜだと思う?」


戦支度を整えながら信盛、光秀、ヒヨシを集めて意見を聞く。


「思うに、秀貞殿は戦に反対なのでは」


「なぜだ?」


信盛に問う。


「秀貞殿は文官、おそらくはいたずらに尾張の国力が疲弊するのを憂慮してと思います」


私もそう思った。

脳筋武将の勝家や通具とは違うものを見て考えているのだろう。


「敵の兵力は?」


「近隣の村の者、物見の報告によりますと柴田勢は1000、林勢は700とのことです」


足軽姿のヒヨシが答える。


「両軍合わせて1700か……」


実は昨日の夜、信長と話していた。


信長は敵の数を正確に予測していたらしく、今聞いた数とさほど違いがない。



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